2008-08-06 Wed
詩「LAT LUNA」
月を読み永遠の夢に遊ぶ月
別窓 | | コメント:0 |
2008-07-03 Thu
詩「野に咲く茨と魔導士と」
風を守護する魔導師の旅は永遠に続く。

雲と月と風の季節。

薄暗く悲壮なる季節。

輝ける生命の芽吹く季節。

街の外れの沼地には
茨の花が咲いていた。

この美しい精霊は
己の蔓に座り込み
雨を静かに待つ間

何を考えているのだろう、
ロサ・ムルティフローラよ。

花の精霊は
その可憐な瞳に
流れ然る影を映しながら、
魔導師に、それを伝える。

私は薔薇とは名ばかりの
何処にでも咲く野薔薇です。
宮殿の薔薇達は美しい、
星空の中で輝くルビーのように
華麗に優雅に咲き誇るの。

私も綺麗に咲くけれど。
沼地で誰にも知られずに
雨に打たれて落ちるだけ。

茨の精霊は涙を流すと
顔を背けて静かに泣いた。

魔導士は天の川に
腕を差し込み

杖を取り出し無言で
七回ほど振り回すと

流れる風の精霊が
冷たい涙を宝石に変え
花に向って優しく謳う。

沼に咲く花が落とす燃える水。

冷たいルビーの花達よりも
ダイヤの輝く光が好きな
変わった人も、いるようです。

言葉など要らぬ。


不機嫌そうな、
その声を聞くと。

風の精霊は
そっと、微笑み踊りながら

優しく花を祝福し、
主人と共に立ち去った。
別窓 | | コメント:0 |
2008-06-14 Sat
詩「月虹と風のワルツ」
「月虹と風のワルツ」


月虹の環を空に飾り
街路に住まう猫と往く
散歩は灯かりに照らされて
廻る灯篭、風は吹く

風は虹色
想いの色よ
風の織物
全てを包む

華やかな時代の夢
公園の樹木に語る

葉陰は揺らぎ

空に月

風は紡いだ紐を絡めて

樹木の脳裏に吹き付ける

優しく風と戯れて
葉の音の囁き夢に聴こえて

夢観て眠る
夏の日の夜

石も木も
風も木の葉の夢を観る

木の葉は何の夢を観る?

風と木と
月や世界の夢を観る

月や世界は何を観る?

月の鏡に映して透かし

躍る世界の夢を観る

綺麗な風は織物に

羽衣ひとつ

枝に落ち

散歩の途中に

たなびく今夜

月虹と風の円舞曲。
別窓 | | コメント:0 |
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